その動作は、サッカーを始めたばかりの幼稚園生でもできます。
ですが、優れた指導者は、そのたった一つの動作で、その選手のレベルがわかり、チームのレベルがわかります。
それくらい、蹴る技術はサッカーの最も大切な基礎技術なのです。
しっかりとボールを蹴ることができない現状をみて、一流の指導者は、
「ボールが悲鳴をあげている」
と言うそうです。
縫い目までしっかり見て、ボールの中心を優しく蹴ることを、幼いころから丁寧に丁寧に繰り返した者だけが、本当の意味で「蹴る」技術を身に付けるのでしょう。
※ちなみに、「縫い目までよく見ろ」とは、“日本サッカーの父”と称されたデットマール・クラマー氏が初来日したときの言葉だそうです。
プロサッカー選手のキック、蹴った時の音が本当に美しいです。
糸を引くような軌道で、受け手の足元に吸い込まれていきます。
しっかりとした基礎技術には、美しさが宿るというわけです。
仕事も勉強もスポーツも、基礎が本当に大切だと、改めて感じます。