今回の夏の高校野球。
東海大相模をあと一歩のところまで追い詰めた花咲徳栄高校の岩井監督は、
「チームの最終目的はベストゲームをすること。今日はそれができた。」
と言ったそうだ。
その日の花咲徳栄は、勝つことを目標としていなかった。
いや、優勝候補筆頭で、過去の練習試合でも負けている相手に勝つために、勝つことを目標としなかっただけかもしれない。
とにかく、
「ベストを尽くす」
ということに集中していたのだ。
「ベストを尽くす」と言葉でいうのは簡単だが、それを実践するのはなかなかできるものではない。
試合に勝つとか、他人の評価を受けるとか、そういった他人の基準が入りこむ余地はなく、基準が自分自身にあるからだ。
スポーツやビジネスなどの勝負の世界では、ベストを尽くせば必ず結果がでるというわけではない。
むしろ、結果が出ないことのほうが多い。
だからこそ、この日の花咲徳栄のように、「ベストを尽くす」ことができる人間や組織になって、他人に左右されない、ブレない基準で日々生活していける力を身につけていきたいものだ。