7月18日(土)。
台風が日本列島を通過する中、埼玉県加須市民運動公園にて、「2015 KAZO SUPER CUP」が開催された。
曇り空で、時折雨が降り、台風の影響による風が吹くという、あいにくの天候の中で執り行われた大会は、期待に違わず、予選リーグから決勝トーナメントまで、チーム同士のプライドが激しくぶつかり合う熱戦が繰り広げられた。
どのチームも激しくぶつかり合い、ボールを奪い合い、必死になってゴールを目指す。その姿は、悪天候を忘れさせてくれる戦いぶりだった。
いままで1,500を超える試合で審判を務め、今回も2015 KAZO SUPER CUPの審判を務めた根岸貞夫さん(76歳)は、こう語る。
「全国レベルの強豪チームを集めた大会が、ここ埼玉県で実施されていることはとても評価できること。今後のためにも、このような大会をずっと続けてもらいたい。」
垣間見えたホスピタリティ精神
同時に、大会ホストであるFC KAZO、そして加須市のホスピタリティ精神があふれた大会となった。
スタッフたちの「集まってくれた子供たちのために、夏休みの思い出に残るような大会を」という想いが、大会の中でいたるところに企画としてちりばめらていた。
予選リーグ終了後には、フリースタイルフットボールのイベントが行われ、その妙技に子供たちの真剣な表情と、笑顔があふれた、束の間の休息時間となった。
余談だが、フリースタイルのイベントを行ってくれた2人は、横浜F・マリノス中澤佑二選手のサッカースクール『NAKAZAWA SC』でコーチを務めている2人だったそうだ。
決勝戦では、スタジアムMC「DJ MASASHI」こと、FC KAZO U-12監督の大山将司さんにより、選手やコーチの名前が場内にアナウンスされる。そして、FIFA アンセムが流れる中の選手入場で、場内の雰囲気、選手のモチベーションは最高潮に達した。この試合は、250人~300人のギャラリーが、熱戦を見守ったと思われる。
手作りながらも、精一杯のホスト精神が見えたこの大会は、きっと参加した子供たちの思い出に残る大会になったのではないだろうか。
「初めての大会にも関わらず、たくさんの強豪チームが遠くから集まってくれた。かなりプレッシャーだった。大会運営上の課題もたくさんあるが、できることは精一杯やった。」
大会を終えたFC KAZO代表の高橋英之さんの率直な感想だ。
あいにくの天候ではあったが、大成功で終えた「2015 KAZO SUPER CUP」。
集まったチームの選手たちだけでなく、この地域の選手や、保護者・チーム関係者などサッカー文化を醸成していくことを実感できる大会となった。
大会結果
優勝:レジスタFC
準優勝:ヴァンフォーレ甲府
3位:FC カーニョ
4位:グランデFC
5位:江南南
6位:FC KAZO
7位:エクセレントフィート
8位:浦安JSC
各チームの写真や熱戦の模様を写した写真は、後日、kataru.jpページ内にUPします。Facebookアカウントをお持ちのチーム関係者および保護者の皆様は、kataru(カタル)への「いいね!」をしていただくと、写真のUPが通知されますので、ぜひ、下記URLより「いいね!」をお願いいたします。
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編集後記
育成年代のスポーツ環境・スポーツ文化が育たなくては、本当の意味で地域における健康は促進されないし、その競技レベルが上がることもない。
いまは、国立競技場というハード面での話題が日本を賑わせているが、ハード面を活かしていくためには、ソフト面の充実が必要。行政と民間が協力して、このような大きな大会の運営ノウハウを地域が身につけていくことはとても重要なことだ。
今後、地域におけるスポーツの役割が大きくなっていく中で、ここ埼玉県加須市で全国レベルの強豪が集まるハイレベルな大会「2015 KAZO SUPER CUP」がとりおこなわれた意味は、実はとても大きいのではないだろうか。