あるとき、
「足が遅い選手だと、サイドは難しいか?」
と聞くと、
「いや、そんなことはない。アウトサイドリンクマンっていう言葉、わかるか? 足が遅くても、中盤のアウトサイドで、後方と前線をつなぐ役割もある。サイドは足が速くないといけないなんていう固定観念があると、選手の起用方法は限られてしまうし、選手の可能性をつぶしてしまうことだってある。」
と、あるサッカーS級ライセンス保持者は教えてくれた。
サッカーは、相手があって成り立つスポーツ。そして、相手の特徴に対して、自分の特性をどう活かせるかを考えてプレーするスポーツだということだろう。
これは、サッカーだけではなく、色々な場面で応用が効く考え方でもある。
自分の特徴を理解する。
そして固定観念を取り払ってみる。
すると、自分自身に、今までとは違う可能性が見えてくるかもしれない。