Kataru – 埼玉県で紡がれるストーリー

CHITA CHITA オーナー 小林寛樹

chitachita

サッカーでの挫折と新たな挑戦

高校、専門学校と、ずっと真剣にサッカーをやっていました。本気でプロになることを目指していたので。

武南高校からサッカーの専門学校に進学し、卒業後はプロになることしか考えてなかったです。モンテディオ山形や湘南ベルマーレや横浜FCなど、Jリーグのチームのプロテストを受けたのですが、結局、どこからも声はかかりませんでした。それでもサッカーを続けたかったので、長野県の企業に就職して、働きながらサッカー部に入ってサッカーを続けていました。華やかなJリーグの世界と、企業サッカーとのギャップは大きかったですけどね。そして、2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件の影響で、サッカー部が廃部になってしまったんです。そのときに僕も会社を辞めることにしました。もうサッカーは「やりきった」という実感があったので、サッカーの夢はそこであきらめて、埼玉に戻ってきたんです。

下積み、そして独立

若いころからインテリアが好きだったので、埼玉に戻って、インテリアの仕事をさがしていました。そして、幸手市にあるアジアンの雑貨屋さんが人を募集していたので応募して、そこにお世話になることになりました。それがチタチタの前身のお店です。

しばらくそこでお店を任されていましたが、オーナーの方が南栗橋に土地を持っていたこともあり、南栗橋にお店を出すことになったんです。幸手のお店を南栗橋に移転し、カフェを併設した店にすることになりました。それがいまのチタチタ栗橋店です。

そのまましばらく南栗橋の店を私が任されていたのですが、いまから7年ほど前に権利を譲っていただき、オーナーとして独立することになりました。でも、当時は、ほんとうに何もわからなかったですね。ただやらされているだけというか。僕たち夫婦のほかに、アルバイトの子が1人いるだけでした。人数もギリギリだし、今考えると、あのころは本当によくやってたなと思います。もちろん、お店の経営ノウハウがあったわけでもないし、飲食のノウハウがあったわけでもないので、がむしゃらにやっているだけでした。まだ22歳の時だったので、いろいろな意味で若かったです(笑)

お客さんが集まる店へ

あるとき、僕の仲間がお店に来てくれることになったので、あらかじめ栗橋店の場所をちゃんと説明して、看板の場所とか、信号の場所も伝えたのです。でも、仲間たちがなかなか店に到着しない。やっと遅れて店についたときに、その仲間に言われたのが、

「場所がわかりづらいから、通り過ぎちゃったよ」と。

最初は、

「いやいや、看板もあるし、普通はわかるでしょ(笑)」

って思いましたが、あとから少し真剣に考えなおしてみました。そして、わかりづらいとか、入りづらいとか、お客さんが感じることにもっと敏感にならないと、お客さんに来店してもらえないことに気づいたんです。

そこで、まずは外装工事をして、なるべくお客さんがわかりやすい、入りやすいよう変えていきました。その後、となりで営業していたサンドイッチ屋をつなげて、内装もふくめ、全面的にリニューアルオープンしました。外装や内装、ホームページなど、デザイナーさんをはじめ、たくさんの方がアドバイスしてくれましたね。

ちょうどそのころ、私自身の考え方も変わっていきました。いままでは、がむしゃらに自分のために働いていましたが、スタッフも増え、お客さんも少しづつ増え、周りの笑顔も増えていくにつれて、人の為に働こうと考えるようになりました。自分自身の「やり方」では無く、「在り方」の大切さに気付いたんです。

そうやって自分もお店も変わっていくにつれて、お客さんもいっきに増えました。いまでは、地元のお客さんだけじゃなく、県外の方にも来店していただいています。

地元鷲宮へ

高校を卒業してから、ずっと外にでていたので、いつか地元の鷲宮地区にお店を出したいなと思っていました。そして、今年の5月に、念願の鷲宮店をオープンすることができました。

この地域にはお世話になった方もたくさんいますし、少しでも地元に恩返しできたらいいなと。ただ、せっかく地元にお店を出すからには、たくさんの方に喜んでもらえないと意味がないので、場所の分かりやすさや、駐車場などの立地条件や、イメージ、空間づくりなど、こだわりながらお店を作っていきました。不動産屋さんに物件を紹介していただいたり、土地のオーナーさんに良くしていただいたり、本当にたくさんの方が関わってくれて感謝しています。

いまは、栗橋店と鷲宮店を合わせて40人くらいのスタッフがいます。僕はみんなでワイワイやるのが大好きなので、たくさんのスタッフたちと一緒にやるのは、本当に楽しいですね。でも、もちろん、ただ楽しいだけじゃダメなので、自分たちがお客さんに何を売っているのか、をみんなで考えるようにしています。

僕たちの理念は、食を通じて、お客さんの笑顔をつくったり、幸せを感じてもらうことです。

だから、食べ物にも、もちろんこだわっていますが、チタチタの最も大きな特徴は、スタッフの人柄だとおもっています。うちは人で売りたいんです。スタッフ一人一人にお客さんがつくぐらい、お客さんと笑顔のコミュニケーションをとれるようになることを目指しています。あ、もちろん、料理は、料理長を中心に、相談しながら、新しいメニューを開発しています。栗橋店をオープンした時のメニュー数から比べたら、本当に成長したなって思います(笑)。

今後の目標は

目の前の目標としては、鷲宮店がオープンしたばかりなので、まずはしっかり軌道にのせて、お客さんに認めてもらうことが大切だとおもっています。いまは「食を通じて」お客さんに笑顔になっていただく努力をしていますので、もっともっと笑顔を作っていけたらいいなと。もし、それが僕の役目だとしたら、3店舗目にもチャレンジしていけたらいいですね。

それから、違ったことにもチャレンジしてみたいです。まだまだ先の話ですけど、いつか、フットサルコートなんかを作って、スポーツを通じて子供を笑顔にできたらいいなとおもいます(笑)。

 

栗橋店
埼玉県久喜市小右衛門801-7
0480-53-0899

鷲宮店
久喜市葛梅3-4-1
0480-53-5538

営業時間:11:00~24:00
ランチラストオーダー14:30
ディナーラストオーダー23:00
駐車場 有り
※不定休(月一回)

編集後記

お客さんが来店すると、「こんにちは!」とスタッフの元気な声が店内に響く。店内の笑顔を誘うような元気な接客は、無理やりやらされている感じがなく、スタッフ自身が楽しんでいるようにさえ見えた。

「笑顔のスイッチ 押します」

チタチタのキャッチコピーは、お店の隅々にまで伝わっている。

 

みせあいってなに?

みせ💚あい」とは、お店のオーナー様や店員様が、自らのおへの想いや情などを、写真とエピソードで紹介するkataruの企画シリーズです。掲載をご希望の場合はこちらから

http://kataru.jp/?p=751

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