Kataru – 埼玉県で紡がれるストーリー

フアリネイル 江森昌子

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ネイルとの出会い

幼いころから、髪の毛をキレイにしたり、ネイルをキレイにするといった美容の世界には、とても興味をもっていました。自分の爪にはじめてマニキュアを塗ってみたときの、「わぁ!」という喜びや驚きが今でも忘れられなくて。自分自身が変わったようで、すごくウキウキした気分になったんです。だから、楽しくて楽しくて、学校がお休みの日は、いつもマニキュアを塗って遊んでいました。そして、その感覚は大人になっても変わらなくて、自然と「爪先は常にキレイにしていたい」と思うようになっていました。爪先がキレイだと、なんとなく自信が持てるというか、背筋が伸びるような感覚が、今でもあるんです。だから、子供のころから今まで、ネイルは私にとっては、生活の一部だし、なくてはならないものになっています。

ネイリストを志すきっかけ

ネイリストという職業が少しづつ世の中に知れ渡ってきて、「ネイリストっていいなぁ」とは思っていました。
ですが、自分にとってはすごく遠い世界のように感じていたので、普通に就職してOLとして働いていました。

今考えると、この時が転機だったのですが、結婚して仕事も辞めたあと、主人の仕事の都合もあり、一緒に海外に行って生活することになったんです。主人に「せっかく海外に行って生活するんだから、語学学校に通って英語を身につけなさい」と言われて、2か月くらいですかね、語学学校に通って、大して興味もない英語を勉強しました(笑)。そして、やっとのことで語学学校での勉強を終えたのですが、まだ帰国まで少し時間があったんです。帰国までの時間を何もせず遊んで生活するのか、また語学を勉強するのか、それとも他の何かをやるのか、って考えたとき、フワッと、ネイルのことが頭に浮かびました。それで現地で色々調べてみると、海外のネイル学校は、日本の学校に比べると安く行けることがわかったので、「よし、これなら!」と思い、ネイルを勉強することを決心しました。そして、日本に帰国したら、ネイルサロンで働こうということを具体的にイメージしはじめたのもこの時からでした。

ネイリストとして、そして開業

無事に資格を取得し、日本に帰国したあとは念願かなって、ネイリストとして都内のネイルサロンで働いていたのですが、働いてしばらくしたら、一人目の子供ができて、働き続けることが難しくなってしまったんです。まだネイリストとして駆け出しの頃でしたし、もっと続けたかったのですが、ネイルサロンって思ったよりも重いものをもったり、店内をキレイにしておかなくてはいけないので高いところに物をしまったり、妊婦にとってはつらい仕事も意外と多くあるんです。周りに迷惑をかけてしまうことも精神的に負担になりますし、そういった体調面や精神面を考慮して、やむなくいったん辞めることにし、再び、自分の爪先だけで楽しむ世界に戻りました。

ちょうどその頃に、ジェルネイルが流行りだし、自分でジェルネイルを楽しんでいたのですが、私の爪を見た何人かの友達が、とても興味を持ってくれ、お友達にやってあげる機会が増えてきました。すると、友達もすごく喜んでくれるんですよ。誰かの爪をキレイにしてあげることでウキウキした気分になってもらうことの喜びを改めて感じさせてもらいました。

ネイルって、私にとっては、子供みたいなものなんです。私にもヤンチャな男の子が2人いますが、自分の子供だと、「体調は大丈夫かな」とか、「今日のサッカーの試合はどうだったかな」とか、いろいろ気になっちゃうじゃないですか。それと同じように、自分が施したネイルの仕上がり具合や、ネイルのもち、そのネイルでお客様がどのくらいウキウキしてくれているのか、といったことが、とにかく気になるんです(笑)。

だから、逆にいうと、中途半端な施術はしたくないという想いも強くなっていきました。友達に対してやってあげるのは、趣味の延長線上でのことなので、仕上げた爪に対しての責任感が薄かったり、ネイリストとしてのこだわりも無いなと感じはじめました。そして、どうせやるなら、もう一度ネイリストとしてやろうと思うようになりました。

そう思ってから行動するまでは早かったです。海外の資格しか持っていなかったので、日本の学校に通って資格を取得し、施術するスペースもサロンとしてちゃんとしないといけないと思い、自宅サロンという形にして、3年前にお店をオープンしました。決して大きなサロンのように華やかな雰囲気ではないのですが、リラックスして施術を受けていただきたいなという想いもあり、もともと和室だった部屋を改造してサロンにしています。

お店の特徴

都内でネイリストとして働いていたころは、当たり前ですが、オーナーの意向に沿って施術するということが求められていました。限られた時間でネイルを仕上げないといけませんし、自分ではもっとこだわりたい部分も、なかなか受け入れてもらえないという現実はありましたね。もちろん、丁寧にやりますので、お客様は喜んで帰ってくれていたとは思うのですが、お金や時間を厳しく管理されて施術しなくてはならなかったので、「もう少しこうしてあげたかったな。」とか、「あと少しこうしたらもっときれいになるのに。」といったような、私の施術へのこだわりは、なかなか出しきれなかったように思います。

また、材料一つをとっても、利益だけを考えてしまうと、材料費を安くして利益率を上げてしまえば簡単じゃないですか。でも、私は、「安かろう悪かろう」にはしたくないんですよね。せっかくお金を払ってお店に来てくれているので、自分でも自信を持ってお客様にサービスを提供したいとは思っていました。

いまは、自分のサロンを開いてやらせてもらっているので、自分の理想としているやり方や、自分がこだわりたいことが、自分でコントロール出来るのは良い点です。ただ、私のこだわりは、ネイリスト目線でのこだわりでしかないので、お客様にとってはどうでもいいことかもしれません。「そこは別にこだわらなくてもいいから、もっと時間をつめてほしかった」といったように。だから、それぞれのお客様との会話を大切にしながら、生活環境や考えにあった対応ができるようにしていきたいと思います。

あとは、爪先を少しケアをするだけで、自爪でもキレイにみえるようになりますし、爪が健康になったり形が良くなったりするので、そういったアドバイスもしっかり行うように心がけています。せっかく爪をキレイにしに来ていただいたのに、ネイルをやったら、爪がボロボロになっちゃったっていうのでは、本末転倒じゃないですか。ウキウキ感をずっと味わっていただくためにも、爪の健康は欠かせない要素だと思っています。

今後の目標

いまはサロンをオープンして3年経ちましたが、大好きなネイルにはずっと関わっていけたらといいなとおもっています。自宅サロンって敷居が高いというか、少し入りづらいと思うんですよね。たくさんのサロンがあるにもかかわらず、フアリネイルを選んでいただけているお客様に対しては、本当に感謝の気持ちしかありません。お客様に来ていただけなかったら、自分の想いを誰にも伝えられませんし、ただの自己満足で終わってしまいますしね。

だから、フアリネイルを選んでいただいたお客様には、施術後にワクワクした気持ちになって帰ってもらえるようにとの想いで、まごころを込めて施術することを心がけています。

そうやって頑張っていると、あたたかい声をかけてくれるお客様もいて、「江森さんに会いにきたよ」とか、「また来るね」って言ってもらえたりすると、すごくホッコリした温かい気持ちになります。

今後も、来ていただいたお客様を大切にして、自分の想いを少しづつでも伝えさせていただきながら、最後にはお客様にワクワクした気持ちになってもらう。そんな循環が続いていけばいいなと思っています。

フアリネイル(Fuali Nail)
〒330-0053 さいたま市浦和区前地1丁目(JR高崎線浦和駅東口徒歩10分/南浦和駅東口徒歩13分)
070-6405-0281
営業時間:9:00~16:00
土曜(隔週)日・祝日 定休

みせ💚あいってなに?

みせ💚あい」とは、お店のオーナー様や店員様が、自らのおへの想いや情などを、写真とエピソードで紹介するkataruの企画シリーズです。掲載をご希望の場合はこちらから

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